FMラジオ番組の問題をきっかけに,面白いなと思いつつ,証明方法が気になってしかたない計算がある.
3 × 4 = 12
33 × 34 = 1122
333 × 334 = 111222
3333 × 3334 = 11112222
この計算を文字式で証明できないか?と数日考えているけど,うまい方法が思いつかない.
ネットで調べたら「ピーターフランクルの超数脳トレーニング」という本に書いてあるらしいが,私が納得する文字式の証明はなさそうだ.ネットで調べた説明を私なりに書くと以下のようになる.
4 × 3 = (3 + 1) × 3 = 9 + 3 = 12
34 × 3 = (33 + 1) × 3 = 99 + 3 = 102
334 × 3 = (333 + 1) × 3 = 999 + 3 = 1002
3334 × 3 = (3333 + 1) × 3 = 9999 + 3 = 10002
a × b = ( a / 3 ) × b × 3 のように変形できるので,
3 × 4 = 1 × (4 × 3) = 1 ×12
33 × 34 = 11 × (34 × 3) = 11 × 102
333 × 334 = 111 × (334 × 3) = 111 × 1002
3333 × 3334 = 1111 × (334 × 3) = 1111 × 10002
のようになる.ここで,上で準備した式を利用している.かけ算の筆算を思い出すと11や111を掛けるのは桁をズラして足すだけなので,あとは簡単に計算できる.
n桁になっても,一般的に式を書けると思うんだけど,書き方も証明もわからない.
数学的帰納法?とか考えてみたけど,まだ証明できない.
FM Fukuoka 「モーニングジャム 問題です!! 」の2019年1月3日.
https://fmfukuoka.co.jp/jam/mondai.php
(1/6 8:51追記)
Σ( ) は 括弧の中の文字mについて0からnまでの和を取るものとする(数学のシグマ記号のこと).
上の式は,
{Σ(3 × 10^m) + 1} × 3 = Σ(9 × 10^m +3) = 10^(n+1) + 2
となる.下の式は,
Σ(10^m) × {Σ(3 × 10^m) + 1}× 3
= Σ(10^m) ×{10^(n+1) + 2}
= Σ(10^(m+n+1) + 2 × 10^m)
となる.
まとめると,
Σ(3 × 10^m) × {Σ(3 × 10^m) + 1} = Σ(10^(m+n+1) + 2 × 10^m)
である.ここで,Σ( )は0からnまで()の中の和を取る記号である.
右辺は,1の位から10^nの位まで2が(n+1)個続き,10^(n+1)の位から10^(2n+1)の位まで1が(n+1)個続くことを示す.